今回は国内円建て価格が40年ぶりの高値水準に達してなお上値を追いそうな金市場(GOLD)にスポットを当てます。中心となるドル建て価格の動向を市場の内部要因と外部要因の両面から分析し、先行きを予想します。その流れの中で金市場の参加者の動向や資金の流れなどから、株式や債券、為替市場の展望をしようと思います。

世界の多様な変化を映して動くGOLDについて時事問題を交えて話すことで、株式や他の投資を考える上でも参考にしていただける内容にしたいと思います。

金市場の内部要因として、この数年過去最大規模の買いを続ける中国やロシアなど新興国中銀の背景と狙い。また金ETF(上場投信)への資金流入が目立って増えている欧州の動向。一方でNY先物市場でのファンドの買い建ての増加をどう捉えるかなど。外部要因では、米国を中心とする世界の政治経済の動向を、地政学リスクの中心に座る「トランプ・パフォーマンス」を切り口に語ります。その上で米中覇権争いの派生案件としての通商摩擦や、金融市場のコントロールに手を焼く米連邦準備理事会(FRB)の政策などに触れます。


  • 1.過去40年の金市場の値動きを俯瞰する

    2.ドル危機回避、金凋落の転機となった1989年ベルリンの壁の崩壊

    3.金市場の転換点としての2000年と「悲観の中で生まれた相場」

    4.主要中銀超緩和策長期化の下でマグマがうごめく金市場

    5.問答無用、恐怖のモメンタム相場




亀井幸一郎(かめい・こういちろう)
金融・貴金属アナリスト MSI代表取締役、生活設計塾クルー取締役 

1979年 中央大学法学部卒業。山一證券、日本初のFP会社MMIを経て92年国際的な金の広報調査機関ワールド ゴールド カウンシル(WGC/本部ロンドン)入社。企画調査部長として経済調査、世界の金情報の収集、マーケット分析、市場調査に従事。1998年金融・貴金属アナリストとして独立。「史観と俯瞰」をモットーに金融市場から商品市場、国際情勢まで幅広くウォッチしている。時事的な題材を切り口に分かりやすく金融経済を語ることで知られ、その分析は市場関係者の間でも評価が高い。講演、執筆、メルマガ、メディア出演を通し情報発信中。


【日時】
2019年12月13日(金)18:30〜20:30

【場所】

 中野サンプラザ 8F研修室(JR中野駅北口徒歩2分) LinkIcon会場へのアクセスはこちら

【参加費】

1,000円(税込):当日、受付けにてお支払いいただきます。


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主催/生活設計塾クルー    協力/全国生活協同組合連合会  損害保険ジャパン日本興亜